【Pythonの基礎】Pythonの基本文法について優しく解説

変数とデータ型

Pythonでは、データを保持・操作するために変数を使います。
変数はデータの入れ物のようなもので、データ型によって格納できるデータの種類が異なります。Pythonの主なデータ型を見ていきましょう。

整数型(int)

整数型は整数を表現するデータ型です。
例えば、1, 100, -5などが整数型になります。

codeage = 25

浮動小数点型(float)

浮動小数点型は小数を表現するデータ型です。
例えば、3.14, -0.5, 1.0などが浮動小数点型になります。

height = 170.5

文字列型(str)

文字列型は文字の並びを表現するデータ型です。
シングルクォーテーション(’)またはダブルクォーテーション(”)で囲むことで、文字列を表現できます。

name = "山田太郎"
name = '山田太郎'

ブール型(bool)

ブール型は真偽値(TrueまたはFalse)を表現するデータ型です。

is_student = True

Pythonでは、変数に値を代入する際にデータ型を明示的に宣言する必要はありません。
Pythonが自動的にデータ型を判断します。また、変数のデータ型を変更することも可能です。
これを動的型付けといいます。

x = 10
x = "Hello, Python!"
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演算子と条件分岐

演算子は、値や変数を操作するために使用される記号です。
Pythonでは、算術演算子、比較演算子、論理演算子などがあります。

算術演算子

算術演算子は、数値を操作するための演算子です。
加算、減算、乗算、除算などの基本的な演算が含まれます。

x = 10
y = 3

add = x + y  # 加算
sub = x - y  # 減算
mul = x * y  # 乗算
div = x / y  # 除算
mod = x % y  # 余り

比較演算子

比較演算子は、2つの値を比較して、結果をブール型(TrueまたはFalse)で返す演算子です。

x = 10
y = 3

eq = x == y  # 等しい
ne = x != y  # 等しくない
lt = x < y   # より小さい
gt = x > y   # より大きい
le = x <= y  # 以下
ge = x >= y  # 以上

論理演算子

論理演算子は、ブール型の値を操作するための演算子です。主に、and(論理積)、or(論理和)、not(否定)の3つがあります。

x = True
y = False

and_result = x and y  # 論理積
or_result = x or y    # 論理和
not_result = not x    # 否定

条件分岐

条件分岐は、ある条件に応じて、処理を分岐させる構文です。Pythonでは、if文を使って条件分岐を表現します。

age = 20

if age >= 20:
    print("成人です。")
else:
    print("未成年です。")

if文の後に条件式を記述し、その後にコロン(:)をつけます。
条件式がTrueの場合、インデントされたブロック内の処理が実行されます。Falseの場合は、else節に記述されたブロックが実行されます。
複数の条件を判断する場合は、elif節を追加できます。

score = 85

if score >= 90:
    print("優秀です。")
elif score >= 70:
    print("良いです。")
else:
    print("頑張りましょう。")

このように、演算子と条件分岐を使って、プログラムの動作を制御することができます。

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ループ処理

次は、繰り返し処理を行うためのループ構文について解説します。
ループ構文は、同じ処理を繰り返し実行する際に非常に便利な機能です。Pythonでは、for文とwhile文の2つのループ構文があります。

for文

for文は、シーケンス(リスト、タプル、文字列など)の各要素に対して繰り返し処理を実行するための構文です。
以下の例では、リストの要素を順番に表示しています。

fruits = ["apple", "orange", "banana"]

for fruit in fruits:
    print(fruit)

range関数を使って、指定した回数だけ繰り返し処理を実行することもできます。

pythonCopy codefor i in range(5):
    print(i)

while文

while文は、指定した条件がTrueである間、繰り返し処理を実行するための構文です。
以下の例では、変数numが10未満の間、繰り返し処理が実行されます。

num = 0

while num < 10:
    print(num)
    num += 1

ループ内での処理を途中でスキップしたい場合は、continue文を使います。また、ループを強制的に終了させたい場合は、break文を使います。

pythonCopy codefor i in range(10):
    if i % 2 == 0:
        continue
    if i == 7:
        break
    print(i)

これで、Pythonの基本的な文法について説明しました。
今度は、リストやタプルなどのデータ構造を説明します。データ構造を理解することで、より複雑なプログラムを作成することができます。

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